苦学生の徒然

イタいことしか書きません。

ちっぽけな喫茶店のコーヒー淹れにでもなりたい。

上京してからもう2年が経とうとしている。空虚な、非常に空虚な2年であった。
この2年、俺の生活習慣が規則的になったことは1秒たりとも無かった。酷い時は朝日を夕日と見紛うほどだった。惰眠を貪り尽くし、何をするでも無くダラダラと過ごしてしまった。


いくらキラキラポジティブボーイの俺でも浪費したこの2年を前向きに捉えることができない。本当に俺は何をしていたんだ?


さっきふと、高校の頃を思い出した。
高2の夏休み、稽古をやり終えた俺は、剣道場の外にある水道で頭を洗っていたのだが、剣道場の脇の坂道を、当時死ぬほど好きだった子が通りかかり、声をかけられた。
下半身は剣道着の袴で上半身は裸という格好だった俺は、途端に恥ずかしくなり、精一杯かっこつけて「よぉ。」とだけ言い剣道場に逃げ帰った。

という他愛も無い記憶がフラッシュバックするとともに、急に悲しくなった。

高校を卒業し2年経った今でも、俺は青春時代に囚われすぎているんだろうか。思えば俺の高校時代は、青春以外の何者でも無かった。剣道にも燃え、生徒会にも燃え、恋にも燃えていた。足りないものなんてないくらい青春を謳歌していた。

なのになぜだろう、20歳にもなって俺の心は、未だに青春を欲してる、追い求めている。何かに燃えたいと思っている。

何かに燃えたい。この先の人生を充足できるようなものに。そして2年という、失うには長すぎる時間を埋め合わせられるような何かに。

俺は、一生クソ甘酸っぱい野郎でいたい。